図解・うつ病患者から世界はこんな風に見えている

2014/08/22

私が薬を飲まず、通院もしなくなって1年半ほどが経ちました。なんの症状もなくなって、すごく世界は明るく見えるようになりました。そして今、一番つらかったときは世界がどのように見えていたかな、と振り返り、ふと思い立って写真を加工して表現してみることにしました。

あくまで私の主観ですが、こんなうつの人ってこんな思いでいるんだな、と知って頂けたらうれしいです。

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図解・うつ患者から見える世界

うつになる前

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うつになる前、何ともなかったころの記憶。たぶん普通に見えていたはずなんだけど、もう記憶があいまいなので。

私の場合、症状が出る前も少しネガティブに考えてしまう傾向があったので、そのころには戻りたくないな、という思いも、記憶があせている原因かもしれません。

 

 

症状が出始めたころ

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ハッキリ見えていた景色が、すこし曇りがかってきます。まだ暗いわけじゃなく、少しだけもやがかかった感じ。

ほんの少し判断力が鈍ったり、少し眠りが浅かったり、なんとなく不調を感じ始めた時期でもあります。でも、まだ一時的なものと信じていて、そのうち元に戻るでしょ、とまだ思える頃です。

 

 

不調が長引き始めたとき

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だいぶ、暗くなってきます。実際に晴れていても、明るく見えません。

物事をはっきりと認識できなくて、それまでできていたことも上手く出来なくなって、焦りが出てきます。どんなに休んでも疲れが取れず、食事もおいしくなくなって、からだの不調も色々と出てきます。毎日しんどくって、仕事に行く足もものすごく重くなります。

それでもがんばって働こうとしてしまうのも、この時期です。

 

 

一気に症状が悪化したとき

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症状がころがり落ちるように悪くなって、世界も真っ暗に見えます。すべてモノトーンの世界。まわりも自分の心も真っ暗になって、生きている実感すら感じられなくなります。

眠れないし、食べられない。というか、生きるためにすることに興味がない。関心を持てないし、持つ余裕もない。何も考えられなくなります。この状態になると、自分で病院に行ったりする気力もないです。

私の場合、なんとか仕事に行けていた2日後くらいに、街中で動けなくなってしまい、気付いたらこんな世界にいました。かろうじて職場の先輩に助けを求めて、病院に連れられて行きました。

 

 

治療を始めたころ

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通院して薬を飲んで、少し症状が落ち着くと、セピア色くらいに見えるようになります。睡眠が少しとれて、食事もいくらか食べられるようになると、ほんの少しだけ生きている実感がわきます。

けれど、まだ治療を始めたばかりで不安ばかり。うつになった自分を責めたり、まわりに申し訳なく感じたり、休んでいることに後ろめたさを感じている頃でもあります。

 

 

治療が進んできたころ

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症状もだいぶ落ち着いてきて、日常生活も少し出来るようになってきたころ。でも、まだまだ気持ちに波はあって、落ち込む日と元気な日との差に自分でも疲れてしまったりもします。

動けるようになってしまった分、ここで焦ると突然自傷行為に走ってしまったりするので、油断禁物です。うつによる自殺は、からだが動くようになる回復期の方が危ないんです。世界がモノクロに見えている頃は、動く気力すらないから。いかに焦らず、落ち着いて治療を続けられるかが大切。

ちなみに私は、このくらいの頃に仕事を始めようとして、失敗しました。その上、死にかけるような行為をして救急搬送されたりもしています。この時期は、本当に無理しちゃダメだと思います。

 

 

症状がコントロールされてきたとき

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自分にある薬や量、その他の治療などがうまく行って、気持ちの波が少なくなると、自分の周りは徐々にはっきりと見えてきます。まだまだ他人に気を配る余裕はないけれど、普段の生活はだいたい、問題なくできるくらいの範囲。

ここでもう大丈夫と思って薬を勝手にやめたりすると、急激に症状が悪くなって、またモノクロの世界に戻ってしまうので、要注意。この時期の安定が保たれているのは、治療を続けているからであって、まだ寛解には至っていません。

少しずつ復職を始めるなら、このくらいの時期かなと思います。最初からフルで働くと気持ちがついていかずに、またバランスが悪くなってしまうので、出来る範囲から始めなくてはいけません。この時期に私はまた失敗をして、突然フルタイムの正社員になって息切れしてしまっていました。焦っていたんでしょうね。

 

 

ほぼ安定してきたとき

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薬は飲んでいるけど、別に何ともないよーくらいまで来ると、全体的に明るくはっきりとした世界に変わります。そんなに気持ちの振れ幅も大きくなく、仕事もまあまあ人並みに出来るくらい。黙っていれば、うつだと思われないくらいになっています。

調子は悪くないんだけど、まだ薬を飲んでいるというところに少し自己嫌悪感を感じたり。

この時期が長く保てたら、減薬を考えてもいいのかもしれません。もちろん、主治医の判断によりますが。私は半年以上安定した状態を保ってから、主治医に相談しました。すぐに減薬、ということにはなりませんでしたが、様子を見て、「ではやってみましょうか」とGOサインが出てから減薬に踏み切りました。減らし始めてからやめるまで大変だったけど、症状は悪化することなく、通院を終えることが出来ました。

 

 

治療が終わってからしばらくして

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今の私の状態。まあ、ずいぶん明るくなりましたね!!薬を飲んでいると多少はぼーっとするところがあるので、そういうものがなくなると、とてもクリアに見えるようになります。人並みに落ち込んだりはするけれど、うつの症状とは別物。基本的には、楽しくやってます。

うつが治ると元に戻るんじゃなくて、全く違う世界に来たような感じがします。再発する可能性もあるので「治る」ともまた言いにくいんですが。病気を経て、その経験に生かされているというか、それらもひっくるめて自分を受け入れて、その上で生きているという感じです。弱かったことも、それを乗り越えてきたことも、ぜんぶ自分。そんな自分ごと好きになれて、前を向いて生きていけるようになると、世界は格段に明るく見えます。

 

 

まとめ

あのとき、真っ暗な世界にいた私。逃げずにここまでこれてよかったな、と思います。今度は夫が明るい世界に行けるように。そして、そのほかの真っ暗な世界で生きている人も来れるように。これから出来る何かを探したいと思います。

 

 

 

 

今日のおまけ

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夫のおなかの上で寝ていたところ、呼んだら振り返ったマリン。上目遣いが激カワでした。

 

 

 

 

Health, こころ

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この記事を書いた人

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当ブログの管理人:小松亜矢子です。

フリーライター/元ナース/元うつ病患者。福岡県出身、横須賀市在住。

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