うつ病患者を支える家族が抱える3つの不安

うつ病を乗り越えることは、長い闘いだ。私はうつを患者としても家族としても経験したけれど、家族だからこその不安や葛藤があることを、夫がうつになってから知った。

この不安は、うつなんて関係ないと思っている人にも知ってほしい、うつという病気のひとつの現実である。

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家族のうつは青天の霹靂

自分の家族がうつ病になると想像できる人がどのくらいいるだろうか。中には、家族の労働環境がひど過ぎて、これじゃいつかうつになる…と常に心配している人もいるかもしれないけれど、多くは「まさか」と思っているんじゃないだろうか。

 

私の夫は、私がうつだったことが大きな原因でうつになった。その可能性を私はどこかで感じていながら、自分のことで精いっぱいで、見ない振りをしていた。きっと大丈夫だろうと信じたかったんだ。

私が少しずつ良くなり始めて、これで夫も喜ぶはず、と思っていた矢先に夫にうつの症状が出始めた。そのリスクをどこかで感じていたとはいえ、やはり「まさか」という思いは拭えなかった。

 

まわりの人間が、性格から見ても環境から見てもうつなんて無縁だろう、なんて思っていても発症する可能性はある。何がストレスとなり発症に至るか分からない、それがうつ病なんだと思う。

 

家族が抱える不安と葛藤

うつ病の家族が抱える不安は、たくさんあって挙げればキリがないけれど、大きくはこの3つじゃないかなと思う。

 

経済的な不安

これは長いうつ病の闘病期間において、かなり大きな問題だ。経済問題はうつになった本人も自覚しているところはもちろんあるけれど、家族の目線で見るとまた違ったものがある。

 

家族がうつ病になったら、とにかく何も考えずにゆっくりして、早く治してほしいから、「お金のことは心配しないで」と言う人が多いんじゃないだろうかと経験的に思う。うつ病になっただけで申し訳ないと思っているのに、自分のせいで家族が苦しい思いをしていると思うと、さらなる自己嫌悪に陥ってしまう。そうさせないために、「大丈夫だよ」と言ってしまうんじゃないだろうか。

大丈夫だよと口では言っても、それまでより収入は減るんだから、不安にならないはずがない。その不安をひた隠しにして安心させようと振る舞わなければならない葛藤がそこにあるのだ。

 

なかなか良くならない不安

先にも言ったように、うつ病を乗り越えるには長い時間がかかる。その期間に、どうにか少しでも良くなってほしいと試行錯誤するのも家族だ。うまく動けない本人の代わりに情報を集めたり、家事をしたり、働いたり。

必死で毎日やっていても、なかなか良くならない。今日は調子良かったかと思えば、次の日にはぐんと悪くなっていたり。そんな一進一退の日々の中で、「自分のやったことは本当にこれでよかったのか」「もっとこうすればよかったんじゃないだろうか」と、毎日思い悩んでいるのだ。

 

 

自分のうつになるかもしれない不安

家にうつ病の人間がいると、家の中の空気も重たくなる。外へ出て帰ってきても、出迎えてくれる笑顔はない。むしろ、外にいる間も無事でいるだろうかと心配していて、気持ちが落ち着く暇がない。

そんな時も短ければまだがんばれるけれど、何年も続くと家族の気持ちも疲れてくる。うつに関する悩みは、重たすぎて誰にも言えない。誰にも言えない気持ちを長く抱えていると、もう自分も耐えられないかもしれない…という考えが湧いてくるのだ。

このままだと、自分までうつになる。でも、そうなってしまったらこの過程はどうなってしまうのか…支える家族には、そんな不安が常に付きまとっている。

 

 

まとめ

うつ病を患っている本人ももちろんつらいのだが、診察やカウンセリングで話す場所があったり、家族に話したりすることができる。家族の側だって、つらければ言ってね、と声をかけるだろう。

でも、それを受け止める家族の想いはどこに行けばいいんだろうか。その場所がなかなかないところが、家族が一番つらいことのかもしれない。

 

 

 

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この記事を書いた人

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当ブログの管理人:小松亜矢子です。

フリーライター/元ナース/元うつ病患者。福岡県出身、横須賀市在住。

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